40年くらい年金相談をやっていますが、一番の失敗を最近やらかしてしまいました。お客様の気持ちを汲みきれないでなんとも情けない実情となったわけです。六十数歳の女性で、会社から海外の現地法人(日本の現会社とは別法人)に行ってくれと言われ、その女性のお客様が言うのには、社会保険関係制度が何も無いとのことでした。私はその国の社会保険については全然知らないも同然でした。そこで、私としては何とか今の日本の法人企業に雇用の保障の責任を何とかもう少し、取ってもらおうと、お客様に言った言葉が命取りになりました。
「そんなことでは島流し同然ではないですか!?」お客様は、私の気持ちを逆に取り違えて、言い放ちました。「外国の遠い国に島流しにあって、そこで死んできます。」お客様は独身で、あまり、親戚ともうまくいってない様なお話もしていたので、私は本当に困ってしましました。お客様の気持ちを汲んでいろいろなパンフレットを差し上げましたが、功ならずの結果でした。年金相談が終わってお客様は、相談受付窓口にいって、苦情を言い、別の相談ブースで「島流しの言葉」がお客様の心を如何に、傷つけたかを述べたようです。主催者責任者から、すぐに「言葉づかいには充分、気をつけて下さい」とお叱りを受けました。
反省点は次のとおりです。
@お客様の態度等を注視し、できるだけ性格や考え方を掴み、言葉使い、とりわけ断定と思われる言葉使いをしない。
A今の時代は、グローバル化しており、外国の社会保障や社会保険の事情をよく勉強し、知識の幅を広げて、年金相談に臨むこと。
Bお客様が年金相談に何を期待しているかを素早く掴み、年金相談の中味のグレードアップを図ること。
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